近年、日本では「人材不足」が大きな問題になっています。その原因として挙げられるのが少子高齢化と職業のピラミッド化だと私は考えています。

 職業ピラミッドの原点は日本の教育の仕組みと考えています。義務教育を終え、大学に進学する人が、少子高齢化による若者の絶対数が減る中2010年をピークに今では56.8%と半分以上が最高学府である大学に進学しています。大卒者の多くが大企業、研究者、公務員を目指す現状があり、知名度があまりない中堅・中小企業や日本人大卒者の志望者が少ない職種が当然ですが最も人材不足という課題に直面しています。しかし実際は中堅・中小企業にも大企業にも負けない技術や世界的シェアを持っている企業、社員の質も高く、会社の風土の良い、いわゆる働きやすい会社も多くあります。志望者が少ない職種も実際に働けば、一生もののスキルが身についたり、仲間意識が強く、給与の良い職場だったりと単純に3Kというイメージで避けがちですが、きちんとした企業・職種紹介が出来ていなだけの場合もあります。
 このピラミッド化は現状すぐには改善が難しいと思われます。長期的改善点として、今後日本の教育に様々な業種の実務体験や成長に合わせた仕事の楽しさを取り入れなければならないものだと思います。ただ直近の課題解決の中心になるのは外国人採用だと思います。日本の取り組みとして2020年までに留学生30万人計画というのがあり留学生の受け入れや就労者も増えてきています。法務省が定めるルールはありますが、ビザの緩和もされ、就労者が増えることにより双方にメリットがあると思います。
私はベトナム人なのですが、ベトナム人、外国人目線として、日本はアジアの中でGDPも高く生活が安定しているとアジア各国からとても人気です。永住権を獲得したいと、夢をもって来日する海外の若者は多くおり、そこで生まれるメリットとして、人材不足解消はもちろん、訪日外国人や東京オリンピックに向け外国人を雇用する企業も増え、受け入れにより今回のテーマであるピラミッド化の改善に繋がっていくだけでなく、少子高齢化により元気のない日本社会・企業が人材の多様性により、元気になることが出来るのではないかと考えております。
 最後になりますが、私自身ベトナム人の両親を持ち日本で育ちましたが、国も文化も違うもの同士一緒にやっていくためにはお互いの文化をしっかり理解し、尊重し合わなければなければならないと人一倍感じています。そのために私たち企業は、外国人を受け入れる体制と協働していくためにお互いが調和や受容という意識をしっかり作って行くことが日本のグローバル化への鍵だと思います。